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鎌倉新書 広報担当のブログ

葬儀・お墓・仏壇など供養業界のマーケティング企業である鎌倉新書広報担当のブログです。

インターン夏休みレポート2:大須仏壇通り見学

皆さま、こんにちは。
鎌倉新書、学生インターンの大村です。

もうすぐ8月が終わり、日が落ちるとだいぶ暑さが落ち着いてきましたね。
8月は会社からお盆休みをいただき、実家のある愛知県へ帰省していました。
愛知県は石材や仏壇産業が盛んで、石材業界では岡崎の石材が、仏壇業界では名古屋仏壇三河仏壇が有名です。そこで、愛知県に帰る機会を利用して、岡崎市の石材店、名古屋市の仏壇店を見学させていただきました。
今回は、名古屋市の仏壇店見学についてご報告させていただきます。
岡崎市の石材店見学についてはこちらをご覧下さい。

今回見学させていただいたのは愛知県・岐阜県の仏壇・仏具専門店の大黒屋仏壇店大須本店です。大黒屋仏壇店大須本店は、名古屋の大須仏壇通りにあります。
大須とは、大須観音を中心とした、名古屋の中心的な商店街です。様々な商店が「ごった煮」状態で並び、年齢性別国籍を問わずアンダーグラウンドなものからメジャーなものまで、なんでも揃う場所です。
私も愛知に住んでいた頃は時々出かけていたのですが、この商店街に仏壇通りがあることは知りませんでした。そこで、仏壇店を見学させていただく前に、まずは大須仏壇通りを散策することにしました。

地下鉄の上前津駅を降りて大須観音に向かって少し歩くと、早速、仏壇店の看板が次々と見えてきます。

大須商店街の看板が見えてきました。看板に向かって進むと商店街の中心地に行くことができますが、今回は反対側に進みます。
大須商店街の看板を背にして歩くと、そこが、大須仏壇通りです。

大須仏壇通りに入ると、多くの仏壇小売店や問屋の看板が並んでいます。見えるものすべてが仏壇店という光景はとても珍しく、思わず写真をたくさん撮ってきました。
大須仏壇通りは、名古屋城から熱田神宮に繋がる通りにあり、名古屋城が築城された江戸時代初期から多くの人が行き交う場所でした。そこに、元々尾張の中心地だった清洲城の城下町にあった大須観音などの寺院が次々と移転・建立され、寺院の建立や修復などのために仏壇職人が集まり、仏壇の問屋や小売店が並ぶようになりました。
現在でも、大須仏壇通りの周辺には西本願寺別院や天寧寺三宝大荒神などの寺院を見ることができます。

大須仏壇通りで、多くの仏壇店と寺院を見たあと、大須仏壇通りの中心にある大黒屋仏壇店大須本店を見学させていただきました。鎌倉新書の通常業務では直接目にする機会のない、仏壇業界の現場を見せていただき、名古屋を中心とする愛知県の仏壇事情について、大黒屋仏壇店専務取締役の内藤啓喜様にお話を伺いました。

お店の入口は、白を基調とした明るい雰囲気の内装で、小型の仏壇が並んでいます。これは、仏壇に馴染みのない方でも入りやすい雰囲気の店舗にする工夫だそうです。
仏壇のような荘厳な雰囲気はなく、イメージしていた仏壇店の入口とは大きく違いました。家具店にいるような雰囲気です。

小型仏壇の隣には仏具が並びます。話題になりやすい、カメヤマローソク様の「故人の好物シリーズ」を入口付近に置き、来店者の目をひきつけます。

「故人の好物シリーズ」は、お墓参りや仏壇に馴染みのない層に向けて、故人の好物を思い出してロウソクの購入を楽しんでいただこうと発売されたロウソクです。弊社の発行する月刊『仏事』にも何度か載っているので、私もずっと気になっていた商品です。
この「故人の好物シリーズ」は実際に人気商品なのかと伺ったところ、実際に手に取るお客様、購入されるお客様は多いそうですが、リピート率は低いようです。ロウソクですが、実際に火を点けずに仏壇やお墓の前に置かれるお客様が多いのではないか、とのことでした。

仏具コーナーには、線香の試供品も置いてありました。この試供品が商品購入に繋がるケースは多いようで、試供品を家で試されたお客様が「これと同じものが欲しい」と試供品を持って来店されることが多いそうです。仏壇を試すわけにはいきませんが、こうしたちょっとした仏具なら、試して、納得のいく商品を購入することができますね。

奥には神棚が置いてありました。仏壇より手頃な値段のためか、よく売れる商品のようです。神棚は、お客様が結婚されたタイミングや家を新築したタイミングで購入されることが多いため、比較的若年層の方が購入されることが多いそうです。


2階には名古屋仏壇をはじめ、大きな仏壇が並びます。

その中心となるのはやはり名古屋仏壇
名古屋仏壇は台が高いことが特徴の豪華な金仏壇です。名古屋の伝統技法によって名古屋で製造された仏壇で、厳しい検査を受けて合格したものは、経済産業省から伝統工芸品として指定されます。指定された仏壇は特別にコーナーが設けられ、職人さんの写真や証明書などと一緒に飾られていました。
入口にあった小型仏壇の落ち着いた雰囲気とは打って変わって豪華絢爛で荘厳なイメージの仏壇に圧倒されました。

また、名古屋の金仏壇だけでなく、唐木仏壇や、家具調の仏壇なども置かれていました。
名古屋といえば豪華な金仏壇のイメージが強かったので、唐木仏壇や家具調の仏壇があることが少し意外だったのですが、名古屋在住のお客様全員が名古屋出身というわけでもないし、そもそも仏間のない家やマンションに在住のお客様が増えているので、名古屋の金仏壇以外の仏壇も多く売れるそうです。
特に最近は家具調の仏壇を購入されるお客様が増えているそうです

家具調仏壇なら洋室にも合うし、伝統的な仏壇に馴染みのないお客様でも親しみを持って供養できます。そこで、家具調仏壇のある暮らしを提案するためのモデルルームが設置されていました。このモデルルームによって、実際に部屋に仏壇が置かれる様子がイメージしやすく、洋室にも馴染むことがよく分かります。

仏壇産業の盛んな名古屋でもやはり仏壇離れは深刻です。仏間のない家も増えているし、仏間など仏壇を置く場所があってもいらないというお客様も多いそうです。
しかし、まったく仏壇を置かない、供養をしないというわけにはいかないので、仏壇店としては何かしらの形で、変化する生活スタイルに合わせた仏壇のある暮らしを提案しなければならないと、内藤様はおっしゃいます。
その工夫として、入口付近に置かれた小型仏壇や家具調の仏壇などが注目されています。
また、手元供養、パーソナル供養について伺ったところ、こちらの問い合わせも増えているようです。特に手元供養は若い方の問い合わせが多く、子供を亡くされた方などがよく購入されるそうです。

実際に大黒屋仏壇店では多くの手元供養商品が販売されていました。

どのような形であれ、故人を大切に思い、身近に感じる場所が家のどこかにあるという日本の伝統を絶やしてはならない。そのためには意固地になって伝統の形にこだわるのではなく、変化する価値観や生活スタイルに合わせたものを提案しなくてはなりません。老舗仏壇店の熱い思いと使命感を、今回の見学で感じることができました。

内藤様、お忙しい中、貴重なお話をありがとうございました。