2011/11/15〜11/18 鎌倉新書主催中国供養ビジネス視察&交流ツアー

大家好!(皆様、こんにちは)
鎌倉新書広報の坂本です。
落ち葉が舞う季節になってまいりましたね。
急激に冷え込んでいますので、体調を崩さないようお気をつけくださいませ。

さて、本日は、先週行われた鎌倉新書主催の『中国供養業界視察&交流ツアー』の模様をお伝えしたいと思います。

数年ぶりに企画開催した中国視察ツアー。
”アジアNo.1の規模を誇る霊園”と称される「上海福寿園」や、その他中国で代表的な4つの施設を回りながら、中国現地の供養業界関係者の方々と交流を深め、国を超えた情報交換や日中双方の将来について考えや理解を深めていこうという趣旨の上海・北京ツアーです。

中国の供養関連事業(現地の文化に浸透して成功している事業)についてのビジネスモデルの視察を目的として、日本での新たな市場開発などの参考となりそうな代表的な施設を見学させていただきました。


北京天寿霊園のエントランス。私たちを歓迎してくれました。

中国の供養業界の中でも特に日本と大きな違いが見られるのは、霊園のあり方だそうです。
霊園自体の開発方法も中国独特なのですが、
上海福寿園をはじめ、中国で作られる霊園は単に「遺骨を納める場所」という役割だけでなく、
人々が憩うことのできる「公園」として設計されています。
博物館やカフェ・人工的な池など、施設設備の開発を同時に行うことで、
人々がそこに集い、眠り、その積み重なりで歴史が作られていくことを目指しているそうです。
現に、上海福寿園は観光地のひとつにもなっているとか。
「霊園にその国(街)の歴史あり」を体現させようとしているのですね。
日本でも、こういった公園と墓地を共存させようという取り組みを進めている霊園もあるようですが、
この点で少し先を行く中国の事例を見てみるのもよいかもしれません。

また、そんな風に、歴史や街の一部となっていく霊園の中には、数多くの個性的なお墓が多数存在しています。
 
夭折されたお子様のお墓(上)と、夫婦で入るお墓(下)。
中国では、文化大革命以降、家族や血のつながりでお墓に入るのではなく、その代ごとにお墓を作るようになったそうです。

参拝者だけではなく、たくさんの人が集う公園としての霊園だからこそでしょうか。
自分を表現する場としてお墓があり、訪れる人々に自分の存在を主張しているようにも感じられます。
自分が生きた証を残したいというのは、どんな人間も同じように持っている考えなのかもしれない、と
改めて思わされました。


4日間という短い日程ではありましたが、上海福寿園様のバックアップの元、
普段関係者以外は立ち入れない場所や関連儀式の見学など、見所が満載された視察内容となり、
ツアーに参加してくださった皆様に楽しんでいただけた様子。

この様子は、追って写真なども併せてアップしたいと思います。
また、このツアーの詳細レポートは鎌倉新書発行の月刊仏事に今後掲載予定です。
ぜひお楽しみになさってくださいね。謝謝。