一般社団法人日本石材産業協会主催 「定時総会2016」にパネリストとして登壇

2016年6月16日、一般社団法人 日本石材産業協会が主催する「定時総会2016」(会場:横浜赤レンガ倉庫1号館3Fホール)が行われました。

今回のテーマは「石材業界の今後を予想する」ということで、弊社代表取締役社長 清水がパネリストとして、登壇いたしました。

<パネリスト>
日経BP記者・京都/正覚寺副住職 鵜飼秀徳氏 著作『寺院消滅』
一般社団法人 日本石材産業協会会長 射場一之氏
大阪石材工業株式会社 代表取締役 伯井 守氏
<コーディネーター>
一般社団法人 日本石材産業協会副会長 長江曜子氏

 

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 赤レンガ倉庫1号館3Fホールは、参加者様で満員となりました。

 

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<パネルディスカッションの様子>

「石材業界の今後を予想する」というテーマでパネルディスカッションを行いました。

 

聖徳大学教授であり、石材店三代目社長でもある長江曜子氏がコーディネーターを務められ、弊社代表取締役社長の清水も紹介されました。

 

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◎お墓のポータルサイト「いいお墓」の運営を通して

「多くの皆さまにご理解を頂いていると思いますが、お墓のポータルサイト『いいお墓』を運営している鎌倉新書の清水です」

「父から仏教書や業界向けの書籍の出版をしていた鎌倉新書を受け継いで入りました」

 

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◎『寺院消滅』の著者、鵜飼先生の基調講演に関連して

「 一般墓は永代供養墓・納骨堂に移行していること、寺院が石材店を通さなくても永代供養墓を管理・販売するようになることは、石材業界にとっての大きなテーマである」と語りました。


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鵜飼先生から石材店の取り組みについてお話がありました。
「京都の寺院の三十三代目で、継承の大切さや意味を深く意識するようになった」と鵜飼先生。
「死が個別化・個人化し『つながり』が断絶するなかで、寺院や石材業界がどのような発想で未来を紡ぐのかが重要である」と発信されていました。

 

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<ヨシタケ シンスケ作の絵本『このあと どうしちゃおう』という絵本を手に説明する長江氏>

  

コーディネーターの長江氏は「エンディングノート」について話されました。
3日で10万部売れた『このあと どうしちゃおう』は、亡くなったおじいちゃんが書いた「しんだら どうしちゃおう」ノートを見つけた孫が、おじいちゃんの死と向き合いながら生と死について考える、という絵本です。

長江氏が大学で担当している、児童学科の生徒にこの絵本を見せたら、おじいちゃんやおばあちゃんとのお別れを思い出して、涙を浮かべていたようです。
長江氏は、「絵本により、世代を超えてお別れを切に感じている姿がありました。追悼と慰霊は世代を超えて普遍的に人の心に残り続けるものだと思います」と追悼と慰霊の観点からお墓の必要性を発信されていました。

 

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これからの石材業界について、弊社代表の清水がお話しさせていただきました。

「私どもは、かつては『出版社』と思い込んでいましたが、出版とは『情報』を提供することだと、捉え直しました」
「石材店も、『石』を提供するだけでなく、『手を合わせる場所』を提供していると考えることができます。そうなると、当然『石』ではなくてもいいのではないか、となってくるのが世の常です」

「しかし、世界中見て周っても、ヨーロッパ・アメリカ・中国、やはり『石』なのです。歴史からみても、古墳を含めて手を合わせる場所として、『石』がしっくりくるのです」

「価格訴求は、お客様は喜ぶけれど価格以外のところでお客様に喜んでもらえるような付加価値をつけていかなければいけません。
そうでないと、継承されてきた葬送文化が毀損されてしまいます。
そのようにならないように、ビジネスを成立させて頂ければと考えます」

最後に、長江氏より「長く続いてきた葬送文化を丁寧にこの先も継承していくことが、子供たちの心を育み、犯罪のない社会にしていく原点ではないか」との発言により、パネルディスカッションは終了しました。

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