こんにちは。鎌倉新書広報担当の古屋です!
今私は、少々不思議な感覚でこのブログを書いています。
みなさん、「グリーフケア」という言葉を聞いたことはありますか?
ライフエンディング業界に身を置くと、時々耳にします。
今回は 'かましん大学' の一環として、「グリーフケア・葬儀講習」が開催されました。
過去記事はこちら ↓↓
今回の講師はこの方、葬儀の娘として生まれ、数々の施行を担当。
現在は「いい葬儀」お客様センターの中核を担う人物。こばみさん。
死別によって起こる「喪失感」と「立ち直りの思い」この共存する二つの間で揺れ動き、なんとも不安定な状態となります。このような状態にある人に、さりげなく寄り添い、援助することを「グリーフケア」と言います。(グリーフケア協会:https://www.grief-care.org/about/)
葬儀は、短期間で本当にいろいろな感情を味わいます。
不安、現実逃避、感謝、諦め、孤独感、安堵、拒否、虚無感・・・
一般葬の場合は、二日かけてこれらの感情に向き合うことになります。
…近年は、直葬(ちょくそう)といって、儀式を伴わずに火葬のみで葬儀を終えるケースも多々見られます。
直葬にはもちろんメリットもありますが、「グリーフケア」という観点から考えると、一般的な葬儀の二日間の怒涛の感情のせめぎあいを、わずか30分程度で処理することに対して少なからず疑問や不安というものが生まれてきました。
話は変わりますが、実は気持ちが最も落ち込むのは葬儀半年後だそう。
特に男性は、残された家族に自分の弱い部分見せたくないという思いがあり、誰にも吐き出せないケースも多いそうです。
でも。第三者だから吐露できることって、あると思いませんか?
自分と同じ境遇にある人や葬儀社、私たちのような第三者機関。
鎌倉新書はそのような役割も担わなければならないのだと、再認識した次第です。
グリーフケアのゴールとは何なのか。
こばみ講師は「悲しみを抱えたまま日常生活が送れること」と言いました。
悲しみを忘れる必要も、乗り越えなければいけないという決まりもありません。
悲しみを抱えたまま、生きていく力を取り戻すこと、それがグリーフケアのゴールなのだと思います。
最後に。講師おすすめのデスカフェを紹介します。
■わかちあいの会
■ HUG Hawaii
■カフェあの世この世
■死生学カフェ 静岡大学
講師の人柄もあって、間違いなく「伝説回」と呼ばれることになるでしょう。
次回以降のかましん大学も、乞うご期待!